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でも頻度より質を心掛けた記事を書きたいと考えています。また、かなり独流な解説内容となっておりますので、参考程度にご覧ください。
2020年7月16日木曜日
【大アルカナ】運命の輪 - Wheel of Fortune
Ⅹ - Wheel of Fortune
運命の輪 キーワード : ターニングポイント、岐路、不可避の出来事の予兆、好転ないし暗転「Ⅵ 恋人」の記事の中で、大アルカナの区分について触れました。↓のヤツですね。
- 偉い人シリーズ(「Ⅰ魔術師」~「Ⅴ法王」までのカード)。
常人を超えているけれどもまだ人間の範疇にある人ら、って感じのカードたち。それぞれに、また違った威厳がある。 - 街の人たちシリーズ(「Ⅵ恋人」~「Ⅸ隠者」までのカード)。
↑の「偉い人シリーズ」の、その下に居そうな人々、って感じのカードたち。威厳はあまり無くとも、内に秘められた力強さや神秘性が滲み出ている。 - 心象シリーズ(「Ⅹ運命の輪」~「ⅩⅥ塔」までのカード)。
人間の内にある心理と葛藤、概念の寓意画って感じのカードたち。希望、道徳、自己犠牲、喪失、自制、怠惰、絶望などなど。 - 超自然シリーズ(「ⅩⅦ星」~「ⅩⅩⅠ世界」までのカード)。
世界そのもの、人間にはとても理解の及ばない領域、って感じのカードたち。偉大すぎるというか、そういう感じだよね。 - 愚者(「愚者」のカードのみ)。
どこにも属せないオンリーワン。
前回の記事で「街の人たちシリーズ」の解説は終わったので、今回からは「心象シリーズ」に入っていきます。こいつら、クセもの揃いなので……ちょっと解説が難しいかもなぁ~(汗
* * *
そういうわけで「運命の輪」の解説をしていきます。
絵柄を見ていただくと、察しの良い方は「これぞタロット!ってパーツが揃ってる」と直感的に理解できるでしょう。
では早速、絵柄を見ていきましょう。注目すべきなのは、中央の円形に"くっついてる3匹"です。青いスフィンクス、赤いキツネ……のような人間のような何か、それから黄色い蛇。こいつらです。
この3匹の、注目するべきポイントは以下の通りです。
- スフィンクス: 人智を超えた高次元の存在、ないし高次元の領域
- 剣: 知性と冷静さ、自信の象徴
- キツネっぽいやつ: 物質的な三次元世界の存在、ないし三次元世界の領域
- ヘビ: 地を這うような低次元の存在、ないし原始的な世界の領域
- 青い色: 冷静さ、知的さ、冷徹さ、情緒の無さ、峻厳さ等の象徴
- 赤い色: 熱意、情熱、向上心、闘争心、欲望、破壊などの象徴
- 黄色: 幸福、希望、無垢さ、純粋さなどの象徴
そしてカギとなってくるのは、中央の円。「TORA=律法の書」だの「יהוה=ヤハウェ、啓示宗教の唯一神」など書かれている文字については、まあ各自でggってくれー!!として。
見るべきなのは「3匹は円の上にいる」こと。これはつまり「状況は一定でなく、くるくると回る可能性があり、状況によっては優位性が簡単に置き換わる」ことを意味します。つまり「スフィンクスが常に上位の存在であるとは限らない。スフィンクスが蛇の下に転じることもあるし、キツネが他二匹の上に立つこともあるだろう」ってこと。
知性を鼻にかけて傲慢になれば、闘争心の強いやつに隙を突かれて負かされるし。闘争心の強い奴も権力を手にして粋がっていると、無邪気なやつのほうが「あいつ、扱いやすいわ~」と重宝されるようになって、のけ者にされたり……。驕るは平家久しからずとか、栄枯盛衰、盛者必衰とか、まあそういうことです。
つまり、このカードは「移り変わり続ける状況」を象徴するカードです。移り変わることの象徴ですので、ある意味においてはこのカード自体は「良いカード」でも「悪いカード」でもないと言えますかね。
正位置だからといって「良い意味ですよ」と手放しではいえないし。逆位置だからといって「悪い意味ですね……」ともいえない。性質がとても流動的なので……ね。
このカードが出たときに言えることは、正位置の場合は「状況が良い方に転ぶかもしれないけど、必要な努力を怠れば転落するかもね」、逆位置の場合は「状況が悪い方に転ぶかもしれないけど、努力次第で取り返せる可能性はある」ぐらいしかないかなぁ、と。
また、以降の解釈は人によって異なりますけど「四隅にいる天使見習いたち(絶賛勉強中)」も、このカードが持つ"流動性"を補強していると、個人的には解釈しています。知識を蓄えている最中=努力中であれば、その時々に取り入れた知識・情報によって、意見や考え方などが変わっていく訳ですから。要は「慢心してはいけないぞい★」ってことです。
この天使見習いに関しては「テトラモルフ」というものが云々かんぬん……っていう話があるんですけど、興味のある方は各自で調べてみてください。ここでの説明は省きます。
【正位置】 好ましい展開が訪れる予兆が出ている。
好転、新たな展開、新境地が開ける、分岐点に立たされる、幸運の予兆。
暗転、望ましくない展開、計画が崩れる、分岐点に立たされる、破滅の予兆。
――……というわけで、「運命の輪」の意味ですが。繰り返しになりますけど、正位置の場合は「状況が好転する可能性がある」ってことを意味し、逆位置の場合は「ちょっと気を付けないと、状況が悪い方向に転んでいくかもしれんぞ」って意味になります。
尚、このカードがスプレッドの「顕在性」または「潜在性」の場所に出たとき、これは「質問者の精神状態」を表します。正位置の場合は「ちょっと浮かれてませんか~?」、逆位置の場合は「ちょっと悲観的になりすぎてませんか~?」てな意味になります。
尚、このカードがスプレッドの「顕在性」または「潜在性」の場所に出たとき、これは「質問者の精神状態」を表します。正位置の場合は「ちょっと浮かれてませんか~?」、逆位置の場合は「ちょっと悲観的になりすぎてませんか~?」てな意味になります。
【正位置】 好ましい展開が訪れる予兆が出ている。
好転、新たな展開、新境地が開ける、分岐点に立たされる、幸運の予兆。
- 近い将来、あなたにとって好ましいと思える状況が訪れる暗示が出ています。今まで通りに謙虚に努力を積み重ねれば、然るべき時に道が開けるでしょう。
- もしかすると、思いがけない事故やトラブルが降ってくるかもしれません。しかしそれは、状況を大きく変え、概ね良い方向に導いてくれるでしょう。
- 異動や引っ越しなど、環境に変化が近々訪れる予定はありますか? ならば、安心してください。今のあなたは不安でいっぱいかもしれませんが、その変化はあなたにいい影響を与えてくれますよ。
- 思わぬチャンスが到来する可能性があります。たなぼた的な幸運を掴めるかも?
暗転、望ましくない展開、計画が崩れる、分岐点に立たされる、破滅の予兆。
- 近い将来、あなたにとって好ましくないと思える状況が訪れる暗示が出ています。最近、態度が悪かったり、不真面目であったりしていませんでしたか? 早く修正しないと、そのしっぺ返しが来ますよ!
- 思いがけない事故やトラブルの暗示が出ています。このトラブルは事態をより悪くする可能性がありますので、暫くの間は気を引き締めたほうが良さそうです。
- 異動や引っ越しなどの環境の変化を近々予定している場合、その決断は後悔を生みそうだといえます。今は下手に環境を変えず、現状維持の方が良さそうです。
- 「何かをしたい!」という願望はあるものの、タイミングがなかなか合わず、ヤキモキしている状態ではありませんか? しかし今はそのタイミングではないので、焦って行動を起こすと最悪の事態に陥ります。なので辛抱強く、その時を待ちましょう。
2020年6月18日木曜日
【大アルカナ】隠者 - The Hermit
Ⅸ - The Hermit
隠者 キーワード : 内省、頭の中に引きこもる、一歩引いた視点、慎重さ、思慮深さこのカードは「女教皇(逆)」と並んで、個人的にめちゃくちゃご縁のあるカードです……。どんな性格かがバレてしまいそうですねぇ、えへへ(白目
まあ、そんな話は措いといてと。
隠者というカードは見ての通り、隠者としか言いようがありません。浮世から離れた場所で自分の世界に引きこもり、思索に明け暮れるような、そんなイメージ。ゆえに特定の人物を示す場にこのカードが出てきた時には「ちょっと性格も捻くれてて、通俗的な感じではない人物」というような意味になるでしょう。
絵柄については、いつもほど凝った解説ができない(後で少しやりますが)「隠者」のカードでございますが。このカードにおいて注目すべきなのは、細かいディテールよりも「隠者が向いている方向」です。
以前、「女帝」の記事でも触れましたが、タロットカードには“描かれている人物が向いている方向”にも意味が込められています。簡単にまとめると、以下の通りです。
- 左向き = 過去に起きたことに注目している状態。
- 正面 = 現在目の前にあるものに集中している状態。
- 右向き = 未来、もしくは可能性に注目している状態。
さらに視線の向きの上下からも、意味を読み取ることができます(ただし、視線の上下からリーディングする方法に関しては「この構図だったら、まあこうしか描けないよね~……」っていうケースもあるため、大アルカナの一部とコートカードにしか使えない方法ではあります。左右の向きと違い、オールマイティではありません)。
- 視線が上向き = 上の空な状態。
- 視線が平行 = 自信の表れ。
- 視線が下向き = 内省的な状態。
※意味はあくまでも一例であり、この意味が全てではありません。
例えば、皇帝は「身体は正面」を向いていて、「目は左を、平行に見ている」状態です。これは「表向きは現在と向き合っているように見えるものの、心には不安があり、過去の栄光に縋っている傾向がある」という皇帝の特性を表しています。
目に注目 |
続いて、死神は「身体も右向きで、進行方向も右向き」でありながらも「顔はやや正面向き」です。これは「今あるものを破壊する」ことが「すべては新しい将来を迎えることに繋がる」という死神の特性を示しているといえるでしょう。
ちなみに、災厄を生き延びた人々は左上を向いています。 これは「二度と戻れない過去に思いを馳せる」とも読めますね。 |
そして、隠者を見てください。ガッツリ左下を向いてますよね?
そう。隠者は「過去と自分自身しか見ていない」ような状態です。
……こんな乱暴な書き方をすると、このカードがめちゃくちゃ悪い存在のように思えるかもしれませんが、実際はそんなことありませんよ(逆位置の場合は違うけど)。むしろこのカードは「今は自分自身を見つめなおすべき時だ」と諭す存在です。
ここで、いつも通り絵に注目していきましょう。
背景は、ややグレーがかった紺色です。この背景色は「隠者」と「カップの8」にしか見られないものであり、どちらも夜の静けさを想起させる絵柄をしています。そしてどちらにも「過去」が関連しています。
ともかく、この背景色は「夜」「静けさ」を表すというわけです。
また隠者が着るローブは灰色です。この灰色には「どちらにも付かず、中立である」という意味もあります。中立な視点から一歩引いて、状況を分析せよ、ってことです。
それから隠者が手に持つランプ。これは杖と合わせて「道を照らし示し、歩みを支える者」という意味があります。
さらにランプの中に宿っている六芒星は、神聖なものとされています(日本では古来より「魔除け」という意味も込められています)。また、六芒星はタロットととても縁の深い図形です(六芒星を基にしたスプレッド「ヘキサグラム展開法」は、ケルト十字展開法に次いで有名なスプレッドでしょう)。まさに「神聖な存在が道を照らし、進むべき方向を教えてくれる」という感じですね。
そして賢者が持つ黄金の杖には上述の意味に加えて「錬金術との関連性=ヘルメス思想」転じて「高度な知性」がうんたらかんたら~って話もありますが、まあそれは頭の片隅程度で。物凄く重要なポイントでもないのですしね。
つまり、隠者のカードを統括しますと「静けさの中で自分自身を見つめなおし、過去に見落としたものを炙り出して見つけたあと、真に行くべき道を見定めよ」ってな感じになります。
……というわけで、隠者のカードの意味ですが。正位置の場合は「内省しなさい」ってことを意味し、逆位置の場合は「 頭 を 冷 や せ ! 」っていう警告になります。
また状況を示す場所にこのカードが出てきた時には、正逆の向きを問わず「一歩引いた視点にとどまることを意識し、今は状況と自分自身をよく分析することに徹しなさい」という意味になります(逆位置の場合は、より「今は分析に努めなさい」という意味が強くなります)。そして場合によっては、「積極的に動き回ることは、今は推奨できない」ということを意味する時があります(こちらも、逆位置の場合により意味が強くなります)。
また状況を示す場所にこのカードが出てきた時には、正逆の向きを問わず「一歩引いた視点にとどまることを意識し、今は状況と自分自身をよく分析することに徹しなさい」という意味になります(逆位置の場合は、より「今は分析に努めなさい」という意味が強くなります)。そして場合によっては、「積極的に動き回ることは、今は推奨できない」ということを意味する時があります(こちらも、逆位置の場合により意味が強くなります)。
「今は動かない方がいい」という意味を持つカードには、「死神」や「月(正)」などがありますが、とはいえ隠者はそれらカードと比べると意味の強さがワントーン落ちる感じです。というよりも「隠者」っていうのは、「死神」などの“より意味の強いカードに移行する前に現れる、「そろそろ気を引き締めないとヤバいことになるぞ~」を知らせる警告”のような存在ですかね。
このカードが出てきたときには、やっぱり自分自身の過去の言動を振り返り、よく反省した方がいいです。
また、行動派の「戦車」をアポロンとし、静的な「隠者」をヘルメスとして、両者を対比させる解釈(アポロンとヘルメスには、物を取り合って揉める話がある)なんてものもありますが、こちらも頭の片隅程度で。
【正位置】 今は内省に徹し、冷静になること必要がある。
内省、洞察力、沈黙、分析、精神世界への理解、単独行動、ブレーンないし助言者の出現。
- あなたは、優れた洞察力と分析力を持っているようです。ただし自分の能力を過信はせず、日々精進を続けましょう。
- もしかすると、創作活動やオタク的な趣味を持っていませんか? 今はそのような趣味にツキがあるかもしれません。
- 協調性というものが強く求められる環境は、今はあなたの首を絞める可能性があります。そのような環境から今は少し身を引いて、自分自身への理解を深めることに集中した方がいいかもしれません。
- 精神的に疲弊し、人間関係に嫌気がさしていませんか? そうであるならば、静けさと孤独を恐れないでください。それはあなたにとっての一番の友人となり、心の傷を癒すことを助けてくれる可能性があります。
- その人物はもしかすると、あなたを助けてくれる有能なアドバイザーかもしれません。気難しい人物かもしれませんが、その人は大切にした方がいいでしょう。
【逆位置】 考えが浅いか、もしくは必要以上に深く考えすぎている可能性がある。
陰湿さ、不信感、劣等感、歪んだ自己愛、余計な邪推、自意識過剰、神経質になりすぎる。
- 自分の知性を鼻にかけているきらいがあるようです。他者をバカだと見下す前に、正確に自分自身を評価しましょう。自分を過大評価してませんか?
- 人間不信がさすがに行き過ぎている模様です。そろそろ外に出て、他者と関わってみませんか? 孤独はあなたの親友でしょうが、孤独だけが親友なのはマズい状態です。
- ちょっと今のあなたは神経質すぎるようです。あなたは「自分の一挙手一投足に周囲の人々が不快感を覚えるのでは?」と怯えているようですが、しかし周囲の人々はそこまであなたの行動を気にしていないと思いますよ。
- たぶん、その推測は見当違いです。あなたはその考えに自信があるようですが、それは違うと断言できます。自分の意見に凝り固まる前に、ほかの人の意見も聞いてみましょう。
- 趣味への出費が嵩んでいるように思います。本当にその出費は必要なものですか? それは本当に価値のあるものですか? 今一度、よく検討しなおすべきでしょう。
2020年4月13日月曜日
【コラム】実例研究! 二者択一スプレッドによる「内定を蹴るか、蹴らないか」の回答
昨日の夜のことですね。妹を二者択一で占った結果、個人的に「ブゥゥワッハァァッ!!!(爆」と感じてしまった答えがタロットから出たのと、ひとつ気になったことがあったので、その内容について記事にしていきたいと思います。
まさかこんなにストレートな答えが出てくるとは。「解説ブログとかでしか見たことがないような、テンプレート的な回答」すぎて、ちょっと笑いそうになりまして(当事者である、妹には笑い事じゃないんだけどね)。興味深いなぁと思ったので、今回はそれに関するコラムを書いてみることにしました。
質問内容と使用したスプレッドについて
質問内容は記事題からお察しして頂けるかと思いますが。以下のものです。
「入社予定の会社に不信感しかない。内定を辞退したいけど、どうしよう……」
はい! そういう感じです。
内容が内容であるだけに、詳細は書くことはできませんが。少々のボカシを文章に入れつつ、今回はこの重たい(?)テーマに対するタロットの答えを紐解いていきます。
そして今回使用したスプレッドは、以下のものです。
【オリジナルスプレッド】変形二者択一スプレッド【かんたん】
即興で作ったやつでしたが、案外使えたので。記録を残しておきます。 質問者の過去や現在の状態を踏まえたうえで展開する、二者択一。 シャッフルの際に落ちてしまったカードなどがありましたら、それを⑨に配置してください。 【3: 課題・障害となるもの;】 質問者本人が何を悩んでいるのか。または道を阻む存在。 【4: 選択肢Aを選んだ場合】 ...
カードに振ってある数字はリーディングしていく順番ですが。 今回の記事では、この順番はスルーしますんで気にしないでね。 |
過去や現状を参照したうえで、「自分が望む道」と「そうではない道(=現状維持)」を比較し、現状維持を選んだ場合の未来を予測する二者択一スプレッドとなっています。
このスプレッドはちなみに……スタンダードな二者択一スプレッドをど忘れしてしまい、急遽展開した
鑑定結果の解説
そしてそして。タロットを展開した結果が、以下の通りです。
ざっくりいうと、下の2枚は過去・現状であり、左上に分岐した2枚は「自分が望む道を選んだ場合」で、右上に分岐した2枚は「現状維持を選んだ場合」。そして右下にポツンとある1枚のカードは、シャッフル中にひっくり返って飛び出してきたものです。
(シャッフル中に飛び出してきたカードは、別の場所に取りおいておくと良いです。なんらかの暗示というか、啓示であったりします)
多少なりともタロットの知識がある人なら、「左上の未来を選んだほうが良い」と判断すると思います。
それでは、そもそもの背景を交えながら、トータルした意味を汲みながら、一枚ずつ意味を解説していきたいと思います。
鑑定結果の詳細
それでは、ここからが本題です。スプレッドの意味も加味しながら、1枚ずつ嚙み砕いていきましょう。
- ソードの6(正):シャッフル中に飛び出してきたカード
- ワンドの2(逆):過去について
- ソードの従者(逆):現状について
- ワンドの騎士(正):何が悩ましいのか
- ペンタクルの女王(正):望んでいる道を選んだ場合に質問者がどうなるか
- ペンタクルの8(正):望んでいる道を選んだ場合の結末
- カップのエース(逆):現状維持の道を選んだ場合に質問者がどうなるか
- ソードの王(正):現状維持の道を選んだ場合の結末
- ワンドの王(逆):何もアクションを起こさないと起こり得る未来
- 結果を統括する
***
①ソードの6(正):シャッフル中に飛び出してきたカード
これはスプレッド展開前のシャッフル中に、ポンッと飛び出してきてひっくり返ったカードです。なのでこのカードは山に戻さずに、別の場所に取りおきました。
たまに起こるんですよね、こういったことが。1枚だけひっくり返る、1枚だけ机から落ちる、とか。こういう「シャッフル中に異常なことが起きた」時には、そのカードをひとまず山から出しておくといいです。リーディングの際に、とても重要な役割を果たしてくれます。
そして今回も例に洩れず、重要な役割を果たしてくれました。というか、これが全体を統括したうえでの“カードの答え”だったんですよね。
このカード「ソードの6」は、簡単に内容をまとめると「逃げるは恥だが役に立つ」というもの。そういえば、そんな名前の漫画およびドラマがありましたねぇ。
絵を見てもらえば、なんとなく「逃げてる」イメージが伝わるでしょう。カードの絵は、荒れている川から、穏やかな川へと逃げている場面ですからね。
そういうわけで多くの場合、「ソードの6」が出てくる状況には何らかの痛みがある変化が付きまといます。正位置の場合は「痛みを伴う変化があるものの、その後は良い方向に進んでいく」となり、逆位置の場合は「強烈な傷跡を残す変化が訪れて、然るべき対処をしないとドンドン悪い方向に傾いていく」となるでしょう。幸いにも今回は、正位置の方でした。
カードはスプレッドを展開するよりも先に、答えを教えててくれたんですよ。「その会社から逃げなさい、そこに留まるのは最善な選択じゃない」と。なのでソードの6が山から飛び出してきた瞬間に、「あっ……(察」と思いましたね。
***
②ワンドの2(逆):過去について
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
これはスプレッドを展開したときに、一番最初に出てきたカードです。スプレッドの一番下、「質問者が過去にどういう状態だったか」というものです。
このカード「ワンドの2」は、ざっと言うなら「ちょっと自信を鼻にかけてる時期」です。高い場所に立ち、地球儀を手に持ちながら、「さて、これからどこに行って何をしようかなぁ~」なんて様子の絵は、「自分には何でもできるという根拠のない自信がある」ということの裏返しなのですから。
正位置だと「ツキが来ている時期で、自信を持って行動すれば大抵のことはうまく運ぶ」ことを意味し、逆位置だと「自信満々だけど中身が伴っていない」や「人を見下した態度を取ってるきらいがあり、それにより人が離れているかもしれない」となります。
しかし正逆ともに共通してるとこはあります。「新しい世界への期待に胸を膨らませている」という点です。
つまり……内定が決まって、浮かれてたんですよ。ちょい前までは。事実、たしかにそうでした(苦笑)。その期待が裏切られた結果、次のカードへと続きます。
***
③ソードの従者(逆):現状について
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
質問者の現在の精神状態を表すカードとして出てきたのが、この「ソードの従者(逆)」です。
従者というカードは往々にして「若者」「未熟さ」を表すもので、逆位置になるとそれらの言葉が持つ負の意味合いが強くなります。
そして「ソード」というスートは、「知性」という意味を持ちます。正位置の場合のソードはおおむね「クレバーな人」「冴えている状態」を指しますが、逆位置の場合は「知性が今一つ足りていない人」「状況を見誤って失敗する」「周囲への配慮が欠けた結果、四面楚歌になった」といった意味になります。
そんな「ソード」の逆位置に、未熟さを司る「従者」の逆位置が加われば……ね。「世間の理不尽さに無防備な状態で突っ込んで、返り討ちに合ってしまった」という解釈ができるでしょうか。「言ってることは正しいんだけど、賢く立ち回る術を知らないがために、老獪な人間(=ソードの王)に負けた」のほうが分かりやすいかな。
本当に頓珍漢なことを言ってるときは、だいたい「カップの従者(逆)」が出ます。曲がりなりにも出てきたのは、知性派である「ソードの従者」ですから。正しさを合理的な観点から判断する能力はあるわけです。
***
④ワンドの騎士(正):何が悩ましいのか
なんか、あれですね。「何が悩ましいのか」って言葉は、フワッとして分かりにくいね。
要するに、普通のスプレッドでいう「本音・願望」に近いし、けど「課題・問題」の要素も含んでいる、という感じだ。
そしてこの場に出てきた「ワンドの騎士(正)」は、つまり「熱意はあるんだよ、有り余るほどに!」という状態を意味してます。ただし、その熱意の使い道が見つかってない。熱意はあるけど、何から始めたらいいのかが分かってない状態です。
それから「この先どう転んだとしても、置かれた場所で全力を尽くす」という覚悟はあることを暗示しています。
***
⑤ペンタクルの女王(正):望んでいる道を選んだ場合に質問者がどうなるか
選択肢A「やりたい道を選んだ場合」に、精神状態はどうなるか。今回の場合、選択肢Aはつまり「会社の内定を蹴って、別の道を探す」ということ。
そして選択肢Aを選んだ場合にどうなるか、それが「ペンタクルの女王(正)」です。
ペンタクルというスートは「安定性」を司るものです(逆位置の場合は「不安定さ」となります)。ただし、このペンタクルが意味する「安定性」は少々難しい。ざっくり言うと「全てをひっくるめて見たときに、安定しているなぁと感じる状態」ですね。分かりにくいなぁ。
信頼性、金銭面、誠実さ等々……そういう「安定感」でしょうか。
そんで「ペンタクルの女王」の話に戻りますと、このカードは正位置の場合「ひとまず穏やかで落ち着いた状態になるし、冷静に考えられる時間を持てるようになる」となります。逆位置の場合は「周囲の人が信頼できない、もしくは周囲の人から信頼されない」「ストレスから衝動買いを起こしたりするかも」のような感じになります。
つまり「会社の内定を蹴って、一時的に無職な状態になったとしても。それはつまり今後について考えられる時間が設けられることを意味するわけだし、別にいいんじゃない?」って読み解けます。
***
⑥ペンタクルの8(正):望んでいる道を選んだ場合の結末
選択肢A「やりたい道を選んだ場合」に、最終的にはどうなるのか。
このカード「ペンタクルの8(正)」は、簡単に言うと「目標を定めて、地道にコツコツ努力していく」ことを示すカードです。
つまり、その前に出ている「ペンタクルの女王」や「ワンドの騎士」も併せて読み解けば「内定を蹴る道を選べば、十分に考えるための時間ができるし、それによって熱意をぶつけられる目標を見つけられる」という流れが浮かび上がってくると思います。
***
⑦カップのエース(逆):現状維持の道を選んだ場合に質問者がどうなるか
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
選択肢B「現状維持の道を選んだ場合」に、精神状態はどうなるか。今回の場合、選択肢Bはつまり「会社に入社する」ということ。
そして選択肢Bを選んだ場合にどうなるか、それが「カップのエース(逆)」です。
ペンタクルのスートが「全体をトータルしてみたときの安定感」なら、カップのスートが司るのは「感情面での安定感」となります。正位置の場合は「寛容な心を持っていて、感受性豊か」であるなら、逆位置の場合は「過敏でヒステリック」もしくは「追い詰められた結果、抑鬱状態にある/精神が破綻しかけている」となるでしょう。
そして「エース(一番最初の存在。トランプにある「エース」と同じ意味)」というものは、そのスートが持つ特性そのものをドバンッ!と示す存在です。
つまり、そんな「カップのエース」が「逆位置で出てきた」ってことは……この選択は、間違いなくメンタル崩壊を招くという意味になります。
やめとけ、こんな会社!!って、カードが言ってるんですよ。
***
⑧ソードの王(正):現状維持の道を選んだ場合の結末
選択肢B「現状維持の道を選んだ場合」に、最終的にはどうなるのか。
このカード「ソードの王(正)」は、要するに「内定くれた会社のワンマン社長」をそのまんま指しています。
本当に、ね。笑いそうになったよね。こんな、こんなテンプレート的答えが出ることなんてあるんだ!!って、びっくりした。
そんな「ソードの王」の意味を解説しますと。正位置の場合は「頭は切れるし、先見の明はあるが、合理的すぎて少々配慮が足りない人物」「ぼちぼち結果は出すワンマン社長」のことを指します。そして逆位置の場合は「やることなすこと見当違いだけど、変に弁が立つし権力を持ってるから誰も逆らえない」「独裁的であり、楯突く人間は容赦なく排斥する」「結果を出さないワンマン社長」となります。
どう転んでもワンマン社長なんですよ、「ソードの王」ってカードは。
そういうわけで「ワンドの騎士」「カップのエース(逆)」という流れを汲んでリーディングしますと「最初は頑張るけど、次第にワンマン社長の体制に耐えがたい苦痛を感じるようになって、精神が限界を迎える」となります。どう考えてもバッドエンドです。
そして、次へと続きます。
***
⑨ワンドの王(逆):結果を統括
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
結論として、今後どうなるかというのが「ワンドの王(逆)」です。正位置であれば、このカードは「松岡修造な状態(この意味は、このニコニコ大百科のページを見れば分かると思う)」を意味するんですが。逆位置だと、ね。うーん。
ワンドは「やる気」「熱意」を司るスートですので、この逆位置というのはつまり「やる気をとことん削がれて、無気力になる」ことを意味します。
加えて、「王」というカードは「権力」「横暴さ」という側面を持ちます。となると……「やる気を削がれて、無気力になって、その結果として自暴自棄を起こす」と読めるかもしれません。まあ、しばらくは「ニート」になるし「そんな自分に負い目を感じて自暴自棄になる」のかなぁ、ってこと。
統括すると
入社はバッドエンド。
それだけは絶対に駄目、避けろ。
……というのが、全体を通して得られる結果だということが分かるでしょう。
鍵となるのは、勿論このカードです。
強烈な挫折経験かもしれないけど、それを糧にして前に進め、ってことですね。
最後に
ここまでイヤーな話を読んでいただき、ありがとうございました。 最後は猫に癒されてね。 |
最後に。個人的に「気になるなぁ……」と思ったことがあります。それは「タロットの答えが先なのか、それとも人の心の中にある答えをタロットが写し出すのか」ってこと。
今回は身内を占ったケースであり、「質問者に今まで起こったこと」をよく知ってるわけですよ。そしてカードが出してきた答えは、不思議なことに占断者が横で思ってたことと合致してます。なんか、気持ち悪い感覚なんですよ。
鏡に投影されてるみたいでねー、きっしょいねー。なんなんでしょ、これ。
っていう疑問でした。今後もこれについて、研究していきたいと思います。
2020年4月12日日曜日
【オリジナルスプレッド】変形二者択一スプレッド【かんたん】
即興で作ったやつでしたが、案外使えたので。記録を残しておきます。
***
質問者の過去や現在の状態を踏まえたうえで展開する、二者択一。
シャッフルの際に落ちてしまったカードなどがありましたら、それを⑨に配置してください。
【1: 過去】
質問者が、過去にどんな状態であったか。
または、過去から引きずっているもの。
【2: 現在】
現在の質問者の状態。
【3: 課題・障害となるもの;】
質問者本人が何を悩んでいるのか。または道を阻む存在。
【4: 選択肢Aを選んだ場合】
質問者が「こうしたい!」と望んでいる選択肢を選んだ場合の、質問者本人の心情。
【5: 選択肢Bを選んだ場合】
質問者が「本当は嫌だけど……」と考えている選択肢を選んだ場合の、質問者本人の心情。
ないし、現状維持・成り行きに任せた場合の質問者本人の心情。
【6: 選択肢Aで得られるもの】
質問者が「こうしたい!」と望んでいる選択肢を選んだ場合の未来。
【7: 選択肢Bで得られるもの】
質問者が「本当は嫌だけど……」と考えている選択肢を選んだ場合の未来。
【8: 最終結果】
何もせず、現状維持をした場合に、どんな状況になるのか。
3ヶ月後~半年後ぐらいのスパンを想定。
【9: カードの助言】
カードからの、全体の流れをリーディングするに際しての助言。一番最初に開いてください。
出た位置を起点とし、正逆の意味を併せた解釈を。ちょっと難易度が高いので、初心者には難しいかもです。
またこのカードは、質問者に直接助言をするカードでもあります。
占者はカードを確認したあと、質問者にカードを手渡すようにしてください。その際、カードの意味は質問者に絶対教えないでください!
質問者にカードを手渡す時、正逆は問いません。とにかく"出てきたカード"を渡してください。
タロットの知識があるなしに関わらず、意味の理解は質問者に直観で感じ取ってもらいましょう。
使用例
【コラム】実例研究! 二者択一スプレッドによる「内定を蹴るか、蹴らないか」の回答
昨日の夜のことですね。妹を二者択一で占った結果、個人的に 「ブゥゥワッハァァッ!!!(爆」と感じてしまった答えがタロットから出た のと、ひとつ気になったことがあったので、その内容について記事にしていきたいと思います。 まさかこんなにストレートな答えが出てくるとは。 「解説ブログとかでしか見たことがないような、テンプレート的な回答」 ...
2020年1月12日日曜日
【大アルカナ】力 - Strength
Ⅷ - Strength
力 キーワード : 忍耐強さ、行くべき方向へ導く者、真っ直ぐな信念、寛大、力(お久しぶりすぎる更新でゴメンナサイ!)
「力」の他にも、「剛毅」や「力士」など色々と和名のあるカードが、この8番「Strength」。それだけ、この「Strength」っていう単語の和訳が難しいってことなんです。
たとえば、力モリモリ系の英単語で真っ先に思いつくのは「Power」だと思うのですが、こちらはどちらかというと「物理的な強さ」とか「一方的にねじ伏せてくるような巨大な力」みたいな意味合いが主にあります。なので筋肉ムキムキなレスラーは「Powerful」ですし、公権力や軍事力には「Power」という言葉が宛がわれたりしますよね。
※1: ただし、軍事力や武力においての強さは「Might」が宛がわれることの方が一般的? 思えば映画化もされたMarvelの人気コミックスシリーズ「The Mighty Thor(マイティ・ソー)」は"Mighty"であるし……。
そして「Strength」はどういう意味合いになるのかというと、こちらは「耐久力」とか「精神的なタフさ」とか、そういう意味が強くなってきます。勿論、単純に「ちからー!」みたいな意味で使われることもありますけど、「耐えられる力」みたいな意味が強いのかな(と、個人的には思っている)。
そんな「Strength」という名前を冠したカードが、上の画像でございます。それでは、ここからはいつも通りに解説していきましょー。
前回の記事で扱った「戦車」が、いわば「ただ前進しようとするエネルギー」を意味するならば、こちらは「力およびエネルギーを、巧みにコントロールする手」って感じでしょう。このカードは、特定のある人物を指したり、または質問者の状態を指すものとして登場することが多かったりします。
そしてカードの絵を見てもらえれば一発で分かると思いますが、このカードは「女性的な強さ」を表すものとされています。ただし女性的な強さといっても、「女帝」のような、どっしりと構えた"オカン"的な、大口を開けて「どうにかなるわよ!」って笑いながら、背中を押してくれるような感じの雰囲気とは、ちょっと違う感じですね。
いうなれば「力」は、言葉巧みに旦那を操る、スマートな"嫁さん"って感じの強さです。大和なでしこのような、というか。ダメダメな旦那を優しい言葉でおだてて、その気にさせて仕事に集中させる、昭和初期の"理想のお嫁さん像"というか。そんな感じの雰囲気ですよ。
ここでカードを見てみましょう。カードに描かれている女性は、ライオンが誰かに噛みついて怪我をさせないように、ライオンの口を閉ざそうとしているところです。ライオンとは力の象徴。そのライオンを、女性がコントロールしようとしているのが分かると思います。で、ライオンを見てください。
飼い主にベタベタ甘える大型犬、みたいな雰囲気ですよね?
ライオンの口を閉じようとしている女性も、力をいっぱい込めて「ぐぬぬぬ……この野郎、閉まりやがれぇ……クソッ!!」っていう殺気立った感じではなく、「おくちを閉じましょうね~♪ あ~ら、よく出来たじゃないの。Good boy!」とか言ってそうな雰囲気です。優しく諭すような感じ、と言えば分かりやすいでしょうか。
それから、カードの背景を見てください。風ひとつ吹いていないような、穏やかな雰囲気ですよね。そこからこのカードは、「穏やかな人柄」とか「特に喧嘩とかが起きない、穏やかな空気感」ということも表します。
要するに、このカードが表すのは「優しい言葉や真摯な態度を用いて、他者や状況を自分の望む方向にコロコロと転がせる能力(※ただし、win-winの良い方向)」なのです。
そして逆位置の場合は「自分本位に行動している上に、他者に何も配慮していない状態。および、そういう性格の人物」または「自分本位な行動が仇で、四面楚歌な状態になりかけてる状況」を意味します。逆位置だと他にも、「人の話を聞こうとしない姿勢」という意味でも登場しますね。
なのでこのカードが逆位置に出てくると「今は優しい言葉が求められている状況です。でもあなたはそれが出来ていないよね? ……周囲の人々は、そんなあなたに苛立ってますし、たぶん相当嫌われてるよ」っていう状況であったりします。正位置で出てきた場合には「今のあなたには、それが出来ている。だから今後もその姿勢と態度をキープし続けてね」って意味になります。
やっぱり人間は、優しい言葉が好きです。優しくしてくれる人を、好きになります。そして優しくしてくれる人には、その恩に報いたいと思うものです。――つまり。その性質を逆手にとって利用しろ、ってことです。
ごめん、うそです。
常に相手を思いやり、労わりなさい。
誠実な態度で接し、厳しい言葉よりも優しさを与えなさい。
人の意見をよく聞きなさい、そして最後に自分の意見を言うのです。
そうすることにより初めて、信頼というものが生まれます。
……ってことなのです、このカードの意味って。
というわけで正位置の場合は「思いやりの心を忘れずに、謙虚な言動を心掛ければ、人が必ずついて来てくれること」を意味し、逆位置の場合は「傲岸不遜な言動が目立ち、信頼を無くしつつある状況」を示します。
また状況を示す場所にこのカードが出てきた時には「優しく、且つ真摯で誠実な態度を取ることにより、事態が開けてくる暗示」という意味になります。そして場合によっては、「協力者の出現の予兆」を意味する時があります。
【正位置】 温和な姿勢が味方を呼び、目標を実現させる。
力、意思、勇気、忍耐、精神的な強さ、情熱的な恋愛の前触れ、深い思いやりの心。
- 優しさに溢れています。それでいて打たれ強い。今のあなたは、まさに頼りになる人です。
- 今は目標に向かって、前向きに歩みを進めています。あなたなら、きっと大丈夫です。このまま自信を持って、信じる道を進んでください。
- 揺らがぬ信念と姿勢。その背に触発され、あなたの後ろに協力者が現れようとしています。なのでその姿勢を維持しましょう。それがあなたの「強さ」なのですから。
- 目の前にいる相手を信じて、受け入れましょう。その人は、あなたの味方になってくれる人ですから。
- あなたをサポートしてくれている人が居ます。心が温かく、優しくて、どっしりと構えているような人物です。その人に、ちゃんと感謝は伝えていますか?
【逆位置】 悪い方向に大きな力が働き、失敗を招く。
放棄、無理、妥協、自信喪失、空回りなお節介、自意識過剰、過信からの大失敗。
- 自分だけでどうにかしようとしないで下さい、そんなのは無理に決まってます。なので頑固にならず、プライドは捨てて、正直に助けを求めるべきです。
- 大きな障害を目の前にして、潰されてしまいそうな気分ですか? でもここで諦めたら、全てが台無しになります。もう少し耐えてみて。
- 今は自信が揺らいでいて、とても辛いかもしれません。でもそれは今だけの感情。ぐっと耐えて、今まで通りに努力を重ねましょう。あなたの努力に気づいてくれる人が出てきます。
- 何事も自分の思い通りにしようとすれば、誰かからの反感を買うだけです。無理強いは決してダメ。時には妥協することも必要ですし、まずは相手の意見を聴くようにして下さい。
- 協力者があなたから離れていっているようです。どうやらあなたの傲岸不遜な態度に、辟易している様子。速やかに態度を改めないと、どんどん人があなたから離れていきますよ。
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