2020年4月13日月曜日
【コラム】実例研究! 二者択一スプレッドによる「内定を蹴るか、蹴らないか」の回答
昨日の夜のことですね。妹を二者択一で占った結果、個人的に「ブゥゥワッハァァッ!!!(爆」と感じてしまった答えがタロットから出たのと、ひとつ気になったことがあったので、その内容について記事にしていきたいと思います。
まさかこんなにストレートな答えが出てくるとは。「解説ブログとかでしか見たことがないような、テンプレート的な回答」すぎて、ちょっと笑いそうになりまして(当事者である、妹には笑い事じゃないんだけどね)。興味深いなぁと思ったので、今回はそれに関するコラムを書いてみることにしました。
質問内容と使用したスプレッドについて
質問内容は記事題からお察しして頂けるかと思いますが。以下のものです。
「入社予定の会社に不信感しかない。内定を辞退したいけど、どうしよう……」
はい! そういう感じです。
内容が内容であるだけに、詳細は書くことはできませんが。少々のボカシを文章に入れつつ、今回はこの重たい(?)テーマに対するタロットの答えを紐解いていきます。
そして今回使用したスプレッドは、以下のものです。
【オリジナルスプレッド】変形二者択一スプレッド【かんたん】
即興で作ったやつでしたが、案外使えたので。記録を残しておきます。 質問者の過去や現在の状態を踏まえたうえで展開する、二者択一。 シャッフルの際に落ちてしまったカードなどがありましたら、それを⑨に配置してください。 【3: 課題・障害となるもの;】 質問者本人が何を悩んでいるのか。または道を阻む存在。 【4: 選択肢Aを選んだ場合】 ...
カードに振ってある数字はリーディングしていく順番ですが。 今回の記事では、この順番はスルーしますんで気にしないでね。 |
過去や現状を参照したうえで、「自分が望む道」と「そうではない道(=現状維持)」を比較し、現状維持を選んだ場合の未来を予測する二者択一スプレッドとなっています。
このスプレッドはちなみに……スタンダードな二者択一スプレッドをど忘れしてしまい、急遽展開した
鑑定結果の解説
そしてそして。タロットを展開した結果が、以下の通りです。
ざっくりいうと、下の2枚は過去・現状であり、左上に分岐した2枚は「自分が望む道を選んだ場合」で、右上に分岐した2枚は「現状維持を選んだ場合」。そして右下にポツンとある1枚のカードは、シャッフル中にひっくり返って飛び出してきたものです。
(シャッフル中に飛び出してきたカードは、別の場所に取りおいておくと良いです。なんらかの暗示というか、啓示であったりします)
多少なりともタロットの知識がある人なら、「左上の未来を選んだほうが良い」と判断すると思います。
それでは、そもそもの背景を交えながら、トータルした意味を汲みながら、一枚ずつ意味を解説していきたいと思います。
鑑定結果の詳細
それでは、ここからが本題です。スプレッドの意味も加味しながら、1枚ずつ嚙み砕いていきましょう。
- ソードの6(正):シャッフル中に飛び出してきたカード
- ワンドの2(逆):過去について
- ソードの従者(逆):現状について
- ワンドの騎士(正):何が悩ましいのか
- ペンタクルの女王(正):望んでいる道を選んだ場合に質問者がどうなるか
- ペンタクルの8(正):望んでいる道を選んだ場合の結末
- カップのエース(逆):現状維持の道を選んだ場合に質問者がどうなるか
- ソードの王(正):現状維持の道を選んだ場合の結末
- ワンドの王(逆):何もアクションを起こさないと起こり得る未来
- 結果を統括する
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①ソードの6(正):シャッフル中に飛び出してきたカード
これはスプレッド展開前のシャッフル中に、ポンッと飛び出してきてひっくり返ったカードです。なのでこのカードは山に戻さずに、別の場所に取りおきました。
たまに起こるんですよね、こういったことが。1枚だけひっくり返る、1枚だけ机から落ちる、とか。こういう「シャッフル中に異常なことが起きた」時には、そのカードをひとまず山から出しておくといいです。リーディングの際に、とても重要な役割を果たしてくれます。
そして今回も例に洩れず、重要な役割を果たしてくれました。というか、これが全体を統括したうえでの“カードの答え”だったんですよね。
このカード「ソードの6」は、簡単に内容をまとめると「逃げるは恥だが役に立つ」というもの。そういえば、そんな名前の漫画およびドラマがありましたねぇ。
絵を見てもらえば、なんとなく「逃げてる」イメージが伝わるでしょう。カードの絵は、荒れている川から、穏やかな川へと逃げている場面ですからね。
そういうわけで多くの場合、「ソードの6」が出てくる状況には何らかの痛みがある変化が付きまといます。正位置の場合は「痛みを伴う変化があるものの、その後は良い方向に進んでいく」となり、逆位置の場合は「強烈な傷跡を残す変化が訪れて、然るべき対処をしないとドンドン悪い方向に傾いていく」となるでしょう。幸いにも今回は、正位置の方でした。
カードはスプレッドを展開するよりも先に、答えを教えててくれたんですよ。「その会社から逃げなさい、そこに留まるのは最善な選択じゃない」と。なのでソードの6が山から飛び出してきた瞬間に、「あっ……(察」と思いましたね。
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②ワンドの2(逆):過去について
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
これはスプレッドを展開したときに、一番最初に出てきたカードです。スプレッドの一番下、「質問者が過去にどういう状態だったか」というものです。
このカード「ワンドの2」は、ざっと言うなら「ちょっと自信を鼻にかけてる時期」です。高い場所に立ち、地球儀を手に持ちながら、「さて、これからどこに行って何をしようかなぁ~」なんて様子の絵は、「自分には何でもできるという根拠のない自信がある」ということの裏返しなのですから。
正位置だと「ツキが来ている時期で、自信を持って行動すれば大抵のことはうまく運ぶ」ことを意味し、逆位置だと「自信満々だけど中身が伴っていない」や「人を見下した態度を取ってるきらいがあり、それにより人が離れているかもしれない」となります。
しかし正逆ともに共通してるとこはあります。「新しい世界への期待に胸を膨らませている」という点です。
つまり……内定が決まって、浮かれてたんですよ。ちょい前までは。事実、たしかにそうでした(苦笑)。その期待が裏切られた結果、次のカードへと続きます。
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③ソードの従者(逆):現状について
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
質問者の現在の精神状態を表すカードとして出てきたのが、この「ソードの従者(逆)」です。
従者というカードは往々にして「若者」「未熟さ」を表すもので、逆位置になるとそれらの言葉が持つ負の意味合いが強くなります。
そして「ソード」というスートは、「知性」という意味を持ちます。正位置の場合のソードはおおむね「クレバーな人」「冴えている状態」を指しますが、逆位置の場合は「知性が今一つ足りていない人」「状況を見誤って失敗する」「周囲への配慮が欠けた結果、四面楚歌になった」といった意味になります。
そんな「ソード」の逆位置に、未熟さを司る「従者」の逆位置が加われば……ね。「世間の理不尽さに無防備な状態で突っ込んで、返り討ちに合ってしまった」という解釈ができるでしょうか。「言ってることは正しいんだけど、賢く立ち回る術を知らないがために、老獪な人間(=ソードの王)に負けた」のほうが分かりやすいかな。
本当に頓珍漢なことを言ってるときは、だいたい「カップの従者(逆)」が出ます。曲がりなりにも出てきたのは、知性派である「ソードの従者」ですから。正しさを合理的な観点から判断する能力はあるわけです。
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④ワンドの騎士(正):何が悩ましいのか
なんか、あれですね。「何が悩ましいのか」って言葉は、フワッとして分かりにくいね。
要するに、普通のスプレッドでいう「本音・願望」に近いし、けど「課題・問題」の要素も含んでいる、という感じだ。
そしてこの場に出てきた「ワンドの騎士(正)」は、つまり「熱意はあるんだよ、有り余るほどに!」という状態を意味してます。ただし、その熱意の使い道が見つかってない。熱意はあるけど、何から始めたらいいのかが分かってない状態です。
それから「この先どう転んだとしても、置かれた場所で全力を尽くす」という覚悟はあることを暗示しています。
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⑤ペンタクルの女王(正):望んでいる道を選んだ場合に質問者がどうなるか
選択肢A「やりたい道を選んだ場合」に、精神状態はどうなるか。今回の場合、選択肢Aはつまり「会社の内定を蹴って、別の道を探す」ということ。
そして選択肢Aを選んだ場合にどうなるか、それが「ペンタクルの女王(正)」です。
ペンタクルというスートは「安定性」を司るものです(逆位置の場合は「不安定さ」となります)。ただし、このペンタクルが意味する「安定性」は少々難しい。ざっくり言うと「全てをひっくるめて見たときに、安定しているなぁと感じる状態」ですね。分かりにくいなぁ。
信頼性、金銭面、誠実さ等々……そういう「安定感」でしょうか。
そんで「ペンタクルの女王」の話に戻りますと、このカードは正位置の場合「ひとまず穏やかで落ち着いた状態になるし、冷静に考えられる時間を持てるようになる」となります。逆位置の場合は「周囲の人が信頼できない、もしくは周囲の人から信頼されない」「ストレスから衝動買いを起こしたりするかも」のような感じになります。
つまり「会社の内定を蹴って、一時的に無職な状態になったとしても。それはつまり今後について考えられる時間が設けられることを意味するわけだし、別にいいんじゃない?」って読み解けます。
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⑥ペンタクルの8(正):望んでいる道を選んだ場合の結末
選択肢A「やりたい道を選んだ場合」に、最終的にはどうなるのか。
このカード「ペンタクルの8(正)」は、簡単に言うと「目標を定めて、地道にコツコツ努力していく」ことを示すカードです。
つまり、その前に出ている「ペンタクルの女王」や「ワンドの騎士」も併せて読み解けば「内定を蹴る道を選べば、十分に考えるための時間ができるし、それによって熱意をぶつけられる目標を見つけられる」という流れが浮かび上がってくると思います。
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⑦カップのエース(逆):現状維持の道を選んだ場合に質問者がどうなるか
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
選択肢B「現状維持の道を選んだ場合」に、精神状態はどうなるか。今回の場合、選択肢Bはつまり「会社に入社する」ということ。
そして選択肢Bを選んだ場合にどうなるか、それが「カップのエース(逆)」です。
ペンタクルのスートが「全体をトータルしてみたときの安定感」なら、カップのスートが司るのは「感情面での安定感」となります。正位置の場合は「寛容な心を持っていて、感受性豊か」であるなら、逆位置の場合は「過敏でヒステリック」もしくは「追い詰められた結果、抑鬱状態にある/精神が破綻しかけている」となるでしょう。
そして「エース(一番最初の存在。トランプにある「エース」と同じ意味)」というものは、そのスートが持つ特性そのものをドバンッ!と示す存在です。
つまり、そんな「カップのエース」が「逆位置で出てきた」ってことは……この選択は、間違いなくメンタル崩壊を招くという意味になります。
やめとけ、こんな会社!!って、カードが言ってるんですよ。
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⑧ソードの王(正):現状維持の道を選んだ場合の結末
選択肢B「現状維持の道を選んだ場合」に、最終的にはどうなるのか。
このカード「ソードの王(正)」は、要するに「内定くれた会社のワンマン社長」をそのまんま指しています。
本当に、ね。笑いそうになったよね。こんな、こんなテンプレート的答えが出ることなんてあるんだ!!って、びっくりした。
そんな「ソードの王」の意味を解説しますと。正位置の場合は「頭は切れるし、先見の明はあるが、合理的すぎて少々配慮が足りない人物」「ぼちぼち結果は出すワンマン社長」のことを指します。そして逆位置の場合は「やることなすこと見当違いだけど、変に弁が立つし権力を持ってるから誰も逆らえない」「独裁的であり、楯突く人間は容赦なく排斥する」「結果を出さないワンマン社長」となります。
どう転んでもワンマン社長なんですよ、「ソードの王」ってカードは。
そういうわけで「ワンドの騎士」「カップのエース(逆)」という流れを汲んでリーディングしますと「最初は頑張るけど、次第にワンマン社長の体制に耐えがたい苦痛を感じるようになって、精神が限界を迎える」となります。どう考えてもバッドエンドです。
そして、次へと続きます。
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⑨ワンドの王(逆):結果を統括
(画像は正位置ですが、実際に出てきたのは逆位置です) |
結論として、今後どうなるかというのが「ワンドの王(逆)」です。正位置であれば、このカードは「松岡修造な状態(この意味は、このニコニコ大百科のページを見れば分かると思う)」を意味するんですが。逆位置だと、ね。うーん。
ワンドは「やる気」「熱意」を司るスートですので、この逆位置というのはつまり「やる気をとことん削がれて、無気力になる」ことを意味します。
加えて、「王」というカードは「権力」「横暴さ」という側面を持ちます。となると……「やる気を削がれて、無気力になって、その結果として自暴自棄を起こす」と読めるかもしれません。まあ、しばらくは「ニート」になるし「そんな自分に負い目を感じて自暴自棄になる」のかなぁ、ってこと。
統括すると
入社はバッドエンド。
それだけは絶対に駄目、避けろ。
……というのが、全体を通して得られる結果だということが分かるでしょう。
鍵となるのは、勿論このカードです。
強烈な挫折経験かもしれないけど、それを糧にして前に進め、ってことですね。
最後に
ここまでイヤーな話を読んでいただき、ありがとうございました。 最後は猫に癒されてね。 |
最後に。個人的に「気になるなぁ……」と思ったことがあります。それは「タロットの答えが先なのか、それとも人の心の中にある答えをタロットが写し出すのか」ってこと。
今回は身内を占ったケースであり、「質問者に今まで起こったこと」をよく知ってるわけですよ。そしてカードが出してきた答えは、不思議なことに占断者が横で思ってたことと合致してます。なんか、気持ち悪い感覚なんですよ。
鏡に投影されてるみたいでねー、きっしょいねー。なんなんでしょ、これ。
っていう疑問でした。今後もこれについて、研究していきたいと思います。